メガネを掛けずに我慢すれば
老眼は進まないのか?は本当か
「メガネを掛けずに我慢すれば老眼は進まないんですか?」
という質問をまぁまぁ聞きます。
これは、「老眼鏡を使うと老眼が進行する」という
都市伝説からきているのでしょうか??
答えは、「ウソ」です。
ちょっとガッカリ😞しましたか?
では、ちょっと詳しくご説明しましょう。
そもそも老眼というのはどういう現象なのか。
まずは老眼と密接な関係にある調節というお話をします。
調節とは、毛様体筋の働きによって
水晶体の厚さを変え、水晶体の屈折力を変化させて
網膜に鮮明な像を結ぶ(ピントを合わせる)目の機能のことです。
遠くを見ている時は、毛様体筋が働いていない休止状態。
近くを見ている時は、毛様体筋が緊張して水晶体はその弾性によって
厚くなってピントが合っている状態。
そしてこの調節する力は
年齢を重ねるにしたがって弱くなっていきます。
次図が、年齢と調節力の関係(目安)です。
この調節力は6歳くらいでピークに達し、
その力は14D(ディオプター)になります。
大体目の前7cmくらいまでピントを合わせる力があるという事です!!
40歳くらいを見てみると
大体25cmくらい、
50歳だと50cmくらい、
60歳だと1mまで離さないとピントが合わない、
ということです。(正視の人の場合)
「な~んだ、じゃぁ50歳でも50cm離せば見えるんだ」
とお思いかもしれませんが、
これは全調節力を使用した時の場合ですので、
実際にはこれでは疲労を起こしやすいので
調節力の半分~1/3を残すと考えると、
近くが見にくくなるのは、40歳強となります。
このように、調節力は加齢に従い減少し、
かなりの調節努力をしても、近業困難となります。
このような症状を老眼と呼んでいます。
そしてこの老眼とは、年をとることによる老化現象の一つで、
水晶体の弾力性が弱くなり、近いところを見るときに
目の中の筋肉(毛様体筋)が緊張しても
ピントを合わせる為に必要な量の調節力が
無くなった(弱まった)状態をいいます。
そして、この老眼は老化現象なので、
残念ながら止めることはできません...
なので、メガネを我慢しても、老眼は進んでいくのです😢
そして我慢している人は、我慢している日数分、
疲労を溜め続けているのです。
つまりは、「疲れ損」です。
我慢していると、目が疲れやすくなり、
ますますモノが見づらくなったり、肩こりや頭痛が起きたり、
ときには精神的にストレスを感じる場合もあります。
ですから、我慢せずに堂々とメガネを掛けて
疲れから解放されましょう!
近視の人は、なぜメガネを外すと近くが見やすくなるのか?
正視(目のいい人)の人は、近くを見る時は、
目の調節力を使って見たい所にピントを合わせて見ています。
それに対して近視の人は、遠くにピントを合わせることはできませんが、
ある一定の距離であれば、全く調節力を使わなくても
ピントが合うようにできています。
(一定の距離とは近視の強さによって変わります)
例えば、あなたが近視でその一定のピントが合う距離が
30cmの人だったと仮定します。
もともと全く調節力を使わなくても自然に30cmの所にピントが合う
目である近視の人が、遠くを見やすくするために眼鏡をかけると
自然な状態で遠くにピントが合うように矯正されてしまう為、
30cmの所を見るためには遠くから30cmの所までの距離を
自分の目の調節力を使ってピントを合わせなくてはなりません。
若い人の場合は調節力がたくさんあるので、
眼鏡をかけて遠くにピントが合っていたとしても、
自分の見たい距離まで目を調節してピントを合わせることが簡単にできます。
しかし、老眼が進行してくると調節力が弱くなっている為、
メガネを掛けたままで、遠くから近くの距離に
ピントを合わせることが困難になってきます。
そのため眼鏡をはずすと、眼鏡をかけることにより、
遠くにピントが合っていた状態から本来の30cmの所にピントが
合うように戻りますので、眼鏡を外すと楽に30cmの所のものが
見えるようになります。
この調節力を使わない状態で、ピントが合う一定の距離は、
今回の例では30cmでしたが近視の度が強い人と弱い人では距離が異なります。
近視の度が強い人ほどピントが合う距離は近い所になり、
弱い人であれば反対に遠い所になります。
近視の人が、
「メガネを外すと近くは良く見えるから、老眼じゃないんだ」
とおっしゃる方がいますが、実は、
〝外さないと見えない“
ということが老眼になっている証拠
なのです。
ちょっと豆知識でした。