遠近両用を作ったけど見づらい…
「遠近両用メガネを作ってみたけど、どうも近くが見づらい…」
これは遠近両用レンズ(境目のない)を使っている人が
時々言われることです。
この原因としては、
「遠近両用レンズの構造」がよく分からない、
そして、その構造ゆえの
「遠近両用レンズが向かない場合」に使っている、
ということにあります。
よって、この2つを理解したうえで
遠近両用を使用すると
こういうことは少なくなります。
では、まず遠近両用レンズの構造ですが、
簡単に言うと下図のようにそれぞれ対象物までの距離によって
レンズ全体の中で、見る部分が分かれています。
(遠くのものを見る場合は水色の部分で見る、
近くの物を見る時はピンク色の部分で見る)
このように、近くを見る場合は、
レンズの下の方で見なければ見えません。
意外と多いので驚きますが、
近くを見るときに正面付近で見ている方が結構いらっしゃいます。
当然、正面付近は遠方~中間度数ですので
見にくい、もしくは疲れる、という症状が出てきます。
しっかりと下目遣いで、近方の度数を通して見ることが必要です。
なので、このレイアウト図は頭の中に入れておき、
見にくいな…と思ったら思い出して
目線を修正してみてください。
次に「遠近両用レンズが向かない場合」に
使っているという問題です。
これは、遠近両用の近くが見える範囲が狭い
という理由によって起こります。
加入度数(遠くの度数と近くの度数の差)によって若干異なりますが、
おおよそピントが合っている範囲はハガキ1枚分くらいです。
あぁ、狭いですね...😞
このように、近くが見にくい(視野が狭い)レンズなのに、
近くを長時間見る時に使ってしまっているという
「遠近両用レンズが向かない場合」に使用している、
という事態が起こってしまって、近くが見にくい、
となってしまうのです。
遠近両用レンズは近くの視野が狭いレンズである
ということも覚えておく必要があります。
こちらもお読みください。