調光(色が濃くなる)レンズ
こんな方にオススメ。
- サングラスとの掛け替えが面倒な方
- 外出時にいちいちサングラスを掛けるのが面倒な方
- アウトドアやスポーツ時に日差しがまぶしく感じる方
- 昔、使ったことがあり、また使ってみたい方
昔はよく、調光レンズと言っていたものですが
最近ではあまり言われなくなった感じがありますね。
ただ、昔使っていた方は
今でも調光レンズをお買い求めいただいております。
かなり昔は調光レンズはガラスレンズしかありませんでしたが、
今はプラスチックレンズが主流になっています。
では、この調光レンズとはどういったレンズなのでしょうか。
それは紫外線の量と温度によって色が変わるレンズです。
室内にいるときは無色のレンズが、
外に出たときに紫外線に反応して発色するレンズです。
発色の程度にかかわらず、紫外線はほぼ100%カットします。
調光レンズの特徴
もう少し詳しく調光レンズの説明をすると、
- 屋外などで紫外線にあたるとレンズの色が濃く変化し、室内に入ると徐々に色が薄くなります。
- 大体ですが、発色(濃くなる)は1~2分くらいで最大濃度、退色(薄くなる)は5~6分位かかります。
- 日傘などで紫外線を遮ったり、日陰では最大濃度まで濃くなりません。
- 紫外線カット仕様の車内ではあまり濃くなりません。
- カラーはブラウンとグレーの2色です。(メーカーによっては他の色もあります)
- 温度が低いほど濃くなりやすいので、夏場など気温が高い環境下では気温の低い冬場ほど濃くなりません。
調光レンズの2つの性質
調光レンズには
温度依存性質と紫外線依存性質という2つの性質があります。
温度依存性質とは、
温度が低い時ほど、色変わりが高く、色が濃い状態を持続し、
温度が高いと、レンズ表面の温度も上がり、色が変化している状態を維持できず
直ちに退色(色が薄くなる)をはじめるという性質です。
紫外線依存性質とは、
温度に関係なく、紫外線の量が多い時は、色が濃くなり、少ない時は
色が薄くなるという性質です。
この性質の影響で、晴天の日において
『夏場の海辺よりも、冬のスキー場の方が、色が濃くなり、それを持続する』
という現象が起ります。
通常、紫外線が強く、晴れた暑い日に一番濃くなるという
イメージを持たれるかと思いますが、
実は、前述の2つの性質のとおり、夏場は思ったほど濃くなりません。
この辺を知らずに購入してしまうと
思った効果が得られませんのでご注意ください。
また、自身で濃度をコントロールできないので、
「もっと濃くなって欲しい」
「もっと薄くなって欲しい」
と思っても思い通りにならないので、その辺の割り切りは必要になりますね。
調光レンズの注意点
- 色が濃くなった状態から淡くなるまで時間がかかります。
トンネル内や屋内駐車場等の暗い場所や、夕暮れ時は視力が低下するため、
使用しないでください。
- 紫外線に反応して色が濃くなるので、車のフロントガラスが紫外線カットしている場合は、
車内では色はあまり変わりません。
- 調光レンズは紫外線の影響で徐々に経年劣化し、色が戻りにくくなります。
(退色時の濃度が段々濃くなっていく)
気温の低い冬季では、一般的に夏季より色が濃くなり、退色に時間がかかります。
可視光線反応型の調光レンズも登場
調光レンズは紫外線に反応して色が濃くなっていきますが
ある場面においてはなかなか濃くなってくれずに困ることがありました。
それは、紫外線カットガラスの車の中ではほとんど反応しないということです。
昔は紫外線カットガラスではなかったので良かったのですが、
今はほとんどの車で紫外線カットガラスを採用しているので、
なかなか濃くなってくれません。
今回新しく登場した可視光線反応型の調光レンズは、
可視光線にも反応するという調光レンズなので、
紫外線が少なくても可視光線によってそこそこ濃くなってくれるのです。
発売された時はかなり画期的と思いましたね。
発売時には、車の中でも中程度くらいまで濃くなるという説明でした。
で、実際に使ってみると確かに中程度(50%)くらいまでは濃くなります。
ただし、直射日光が当たった状態で、です。
直射日光が当たらないと、あまり濃くはなりません。
ただ、運転時に使用するなら紫外線反応タイプよりは良いでしょう。
あと、紫外線反応タイプよりも退色が遅いので、
特にトンネルに入る時は、スピードを緩めて注意が必要です。
また、可視光線にも反応するので明るい室内では、若干、色付く感じになります。